治療方針

治療方針

方針イメージ

抜くと診断された歯を、矯正治療により保存しうる症例も多いです。つまり、歯を並べる専門ではなく、歯周病や濾胞性歯嚢胞の埋伏歯も同時に治療します。これらの治療で、次のような全身の病気を治す、あるいは予防します。歯科医師としてジェネラリストたりたいと日々研鑽しています。

たとえば頭痛やあごの痛みは、歯と骨の間にある歯根膜の炎症が慢性化することでも発生します。このような症例に、矯正治療は有効です。

歯並びが悪いことで、歯周病が治らない場合、矯正治療で歯周病が治る症例もあります。歯周病は歯茎の問題にとどまりません。歯周病菌が血液中を巡る菌血症です。歯周ポケットは潰瘍で、ここから歯周病菌は血液に侵入し、菌血症となります。

放置すると血管に感染し、細菌性心内膜炎、動脈瘤、脳梗塞などの血管障害を発生することもあります。特に、動脈硬化のある血管に感染しやすい傾向をしめします。一方、動脈硬化は血圧を高めます。ですから、高血圧で歯周病の方は、要注意です。当医院では、積極的に歯周病の治療も行っています。

治療の流れ

  • 問診

    現在の症状、治療に対してのご希望などをお伺いします。
  • カウンセリング

    治療方法は種種あります。最適な治療法と結果について提案、また放置した場合に発生することも説明させていただきます。それらをご理解いただき、再度、希望を確認します。
  • 診断(治療法の立案)

    最終的な希望を確認し、最適な治療方法を計画。それらを確認・同意のうえ、治療法を決定します。
  • 治療

    装置(ブレース)を装着に40分程度掛かります。毎回の診察は30分程度です。治療期間は、早い症例で10ヶ月、難症例の場合2~3年程度です。個人差がありますので、あらかじめご了承ください。。
  • メインテナンス(保定)

    治療後は、保定装置を夜10時間の使用とともに、メインテナンスに通院していただきます。メインテナンスでは、歯についた茶渋や歯垢をクリーニングします。ホワイトニングのような、綺麗な歯を取り戻しますが、最大の目的は、歯周病の予防を行い全身の健康を守ることです

FAQ よくあるお問い合わせ

矯正治療は痛いですか?

矯正治療は、歯自体がしびれる感じです。しかし、装置が頬の裏に当たり、口内炎が発生することがあります。このような場合、ワックスを差し上げていますので、装置をワックスでカバーしてください。痛みは抑えられ、口内炎も治ります。

また堅い物を咬むと痛みます。治療中は、なるべく柔らかい物を食べるようお願いします。3ヶ月すると咬んだ痛みもなくなりますが、堅い物を咬むと装置が壊れることもあります。せんべいとか堅い物は注意をして食べてください。


矯正治療中の虫歯は治療できますか?

歯磨きは、通常の磨き方ではありません。歯ブラシを装置の上から入れて磨き、さらに装置の下から入れて磨きます。これで装置の下まで充分磨け、虫歯は発生しずらいです。時間は5分程度必要です。治療中に、レントゲンに写らないような虫歯が出てくる場合もあります。こういう場合は、申し出てください。