重積状埋伏

重積状埋伏歯

30歳代男性。下顎右側7番が、歯周病となり歯科を受診しました。3件受診しましたが、下顎7、8番を抜歯して、義歯かインプラントの適応との説明でした。

施設写真

水平埋伏した下顎左側7番に智歯が覆いかぶさっています。骨性癒着の可能性もありますので、保存できるか、治療的診断を行いながら進めると説明しました。治療的診断は、症状の原因がわからない場合、ある原因と想定して治療を行い、そのレスポンスから原因を特定する手法です。

アップライト

機器写真

アップライト中、下顎5,6が潜り始めました。これは、骨性癒着の症状でしたので、骨性癒着と確定診断しました。そこで、亜脱臼を行い、経過観察を行いました。

アップライト後、下顎第二大臼歯の近心に骨様の不透過増が見られます。下顎智歯は7番が保存できたことで抜去しました。