濾胞性歯嚢胞の矯正治療
右下5番の歯に濾胞性歯嚢胞が発生しました。丸く大きい陰の中に歯と歯根が含まれます。嚢胞性エナメル上皮種の場合、摘出となりますが、濾胞性歯嚢胞でした。しかし、崩出方向異常もあり、歯も含めて摘出が考えられますし、従来は摘出が行われました。
一方、摘出が考えられるのは、濾胞性歯嚢胞自体が問題ではなく、歯を残しても異所崩出する可能性があるためです。しかし、矯正治療ができればどうなるでしょうか。
なお、資料は香川県ご開業の神前先生のご厚意によります。ここに感謝の意を表します。
初診時
開窓時
牽引開始5ヶ月後、黒い丸い陰は消失し、歯根の形成が認められる。
11ヶ月後、ほぼ根尖まで歯根が形成さて、歯冠は正常の位置に配列できた。
14ヶ月後、歯の根の長さも正常になりました。